食欲の秋にダイエットは無謀⁉
ダイエットは意外と続かないもので、その原因は、ご飯が美味しいことにあります。食欲の秋と言われるように冬に備えてエネルギーを蓄えようとするのは本能でもあり、実りの秋も重なって、米にも果物にも糖が入り、最高潮に達する時期でもあるのです。その誘惑に逆らえないのも事実です。
また、それらを食料とする動物も栄養を豊富に得られる時で、肉や魚介類に脂がのってきます。この秋に食べて、糖も脂もどんどん取り込める季節となった事が災いして、太っていくだけの時期にならないように気を付けたいものです。
しかし、どんなに精神力があっても、その食欲は抑えきれないもので、それがストレスで後でドカ食いしたり、リバウンドしてしまっては意味がないのです。
根本的な原因は、その自然な流れに逆らおうとするから問題なわけで、食べないのではなく、食べることでダイエット、減量する方法を見いだす方が良いと考えついたのです。何を食べないのではなく、何を食べるかの方が重要になるのです。
このような時期だからこそ、脂ものってどれもこれもおいしく、甘いご飯が進むのです。何も意識しなければ、必然的に太ってしまう基盤があるという事にそろそろ気づくべきです。
精神論では痩せられない‼
とはいえ、どんなに低脂質、低糖質な食品を選んでも、痩せないのは、栄養に満ちた時であるという事を踏まえれば、俗に言う低カロリーと言われるダイエットでは、結果には繋がるわけもないのです。
もっと究極形に行きつく必要があるわけで、生半可ではないのです。ダイエットや減量は、もっと奥が深く、にわかな知識だけで痩せようとしてきたから大半の方が諦めてきたのかと思えるのです。本気で痩せたいのであれば、もっと知識を身に着ける必要があったのだと顧みるばかりです。
これまでは、精神論で食べないで我慢するとか、運動で消費カロリーを上げるとかばかり考えてきましたが、それでは限界があり、いつか破綻します。きつい断食も辛い運動もはっきり言えば、無駄です。それこそが、自分や自然の摂理に反することだからこそ、その反発は大きいように感じます。つまり、食べることに積極的になれば、自然と瘦せられるようになると考えます。
食べないのではなく、何を食べるか。
しかし、何でもかんでも食べて良いというのではなく、口にするものをあらかじめ決めておく必要もあるのです。大半は、ダイエットの途中で我慢できなくなり、キレ食いやこれくらいならという思いで少しずつ自分に甘くなっているのが原因にあると言えます。
しかし、唐揚げやケーキも食べたいという欲求が出てきてしまうのは、満腹感に満たされていないだけでなく、極度のダイエットで低糖質状態になるからで、そうでなければ、そのような欲にかられることもなくスルーできる状態にもなるのです。だからこそ、普段の食事で満たされている必要があり、そのためにどんなものを食べていたら良いか大切になってくるのです。
米なしでは無理‼
一番の問題は、白米にあるかもしれません。最近、流行りのオートミールは血糖値が上がりにくいGI値の低い食品として、人気になりました。確かに効果はありましたが、長続きしません。それは、オートミール自体があまりおいしくない事にあります。米に慣れ、舌の肥えている日本人にとって、オートミールを主食とするのは、かなりきつい事です。間違いなく、米を食べたくなります。その時、いかにご飯が美味しい事も実感する時でもあります。
日本人にとって米は絶対なのです。米なしでは、日本の食はあり得ないのです。
しかし、白米は糖質の塊です。特に、消化に良い白米は、食後、血糖値を急上昇させ、インスリン過剰となり、その糖は脂肪へと変わっていきます。
玄米こそ本当の米!
そこで、注目されているのが玄米です。玄米は、もみ殻が外され、精白米される前の状態ですが、そこにこそ一番栄養価があるとされ、見直されてきたものです。健康意識ある方なら、玄米を取り入れている方も多いのかと思います。
しかも、大昔の人は、この玄米を主食にしてきました。日本昔話に出てくるような少し茶色がかったご飯を大盛で食べているイメージがありますが、うまそうにかき込んでいる食べている事に憧れを感じてしました。まさに玄米ならそれができるのです。
それは、玄米もオートミール同様GI値が低いからです。確かに味は、白米に劣りますが、オートミールに比べれば、天と地の差で、米というだけで美味しいのです。オートミールは続けられませんが、玄米なら続けられるという違いが出るのです。続けることが大前提のダイエットには打ってつけなのです。
GI値が低く、腹持ちが良い玄米!
ところで、GI値が低いという事は、消化に時間がかかるため、血糖値の急上昇を抑え、インスリンの分泌も少なく、脂肪になりにくいというメリットがあるからです。玄米なら血糖値の上昇が緩やかであるが故に、大量に食べても太りにくいという利点があります。
言ってみれば腹持ちが良いわけで、血糖値上昇が長く続くため、腹も空きにくいのです。また、多めに食べられるため、満腹感も得やすくダイエットのストレスから解放されるのです。
長く高め血糖値を維持していれるため、ついおやつに甘い物を食べたくなるという衝動がおきにくくなるのも事実で、不思議と甘いものに手が伸びないのです。この感覚は、そのような状態でないとわからないので、実際してみる方が理解できます。
玄米には、炊き込みご飯がおすすめ!
とはいえ、玄米を炊くときは、水に12時間から24時間程度浸してから炊いたり、炊く時間がかかるので面倒な事はありますが、白米と違って、ガツガツ食べられるのでおすすめです。
体力的にも血糖値が高い状態をキープできるためか持久力も得られます。白米を食べたような瞬発的なパフォーマンスこそないかもしれませんが、長期的なパフォーマンスが高く、結果に得られる労力は大きいように思えます。昔の人が良く働けたのは、この玄米を主食としているからなのかもしれません。
玄米ご飯はすこし味気ないのが欠点なので、それを補うため炊き込みご飯にするのがおすすめです。鳥釜飯や霧ご飯など、秋のこの時期にはぴったりな食文化を楽しむこともダイエットを続ける大切なことです。