2020年9月12日土曜日

ダイエット成功の秘訣は?本能には逆らえないということを理解することなのかもしれない!

 体重増加の原因は、食べ過ぎによる体脂肪の増加によるものが一般的ではあります。しかし、体質や環境によって、中身は大きく違ってきます。一言に体脂肪といっても、内臓脂肪が多かったり、あるいは皮下脂肪が多かったりするわけです。

最近では、体脂肪率を図れる体重計から骨格筋量まで図れる体組成計が人気がありますが、どちらも推定値であったり、測定誤差が生じてしまうため、正確な数値ではなく、あくまで増減を見る目安として考えた方が良さそうです。

とはいえ、観点としては、間違っているものではなく、大事なのは、人それぞれ体の中身が違ういう点では、以前の体重だけ図れるものより優れてきているとは言えます。ただ、あまりに複雑すぎる人間の体を、たった数秒で図り知れるものではないということです。

ということで、体脂肪が多い方と、筋肉質で筋肉量が多い方では、同じ体重でもまったく別の意味合いにはなってきます。また、筋肉の中でも、速筋や遅筋と種類があるように、それぞれの割合が違い、遺伝子レベルで決まっていますが、その後の環境やトレーニングで鍛えることで、その変化も出てきます。

つまり、内臓脂肪、皮下脂肪、速筋、遅筋の割合が人それぞれでも、一括りにしてしまうことが問題に思えるのです。ダイエットにも、人それぞれ体質にあった適切な方法があるはずです。

ダイエットの基本は食事制限、運動ですが、糖質制限、脂質制限など、さまざまで、また、運動も持久系や瞬発系の運動と種類があるわけです。

内臓脂肪には、糖質制限、ジョギングなどの持久系のダイエット、皮下脂肪には、脂質制限、筋トレなどの瞬発系のダイエットが効く?とされていますが、速筋の割合が多い方が、持久系運動をしても、使っている遅筋の筋肉量が少ないため、そもそも効果があるのかという疑問があるのです。

そういうことを踏まえると、ダイエットをするには、自分と知り、もっと精密な計画の方が大事に思えてきます。また、これらとは別に、単に水分の量だけが増えている、いわゆる、むくみによる体重増加などもあったりします。

結局、本質を知らないとうまくいかず、かえってストレスを抱えることになり、コルチゾールというストレスホルモンが体重を増やしてしまいかねないのです。ホルモンレベルでコントロールしないとなると、はっきり言ってダイエットというのは、カオスすぎます。

ただ、一つだけ言えることは、食べて、飲むから、体重が増えるというのは確かで、明らかに摂取しているからこそ、体重が増えているのです。

食欲コントロールこそが、体重を制御する決め手となるわけです。とはいえ、そうそう食欲を抑えられるものなら、ダイエットすること自体に縁もないでしょう。それが、難しいからダイエットしなければならなくなることを肝に銘じるしかないのです。

とは言っても、いくら我慢したところで、あとで暴飲暴食が重なり、リバウンドしてしまうように、精神性で片付けられるようなものではありません。運動がフィジカルであれば、食事制限はメンタル面が問われるところですが、それ以上に、本能には逆らえないのです。

運動すれば、必ず腹が空くようになっていますし、水分を必要としてしまうのです。

断食のファスティングダイエットが流行ってしますが、そこまでしなくても、空腹時を超えると逆に、空腹感がなくなる時があります。その時は、体の脂肪分解が進んで、エネルギー源として血中にケトン体が生成されているから、不思議と満たされた状態になるのです。

要は、この状態を維持していくことが、一番早いのではないかと感じています。運動後に食べたり、飲んだりしてしまって、体重増加に一喜一憂して、ストレスを抱えてしまっては、一向に痩せていく気配すらなくなってしまうのです。

つまり、脂肪分解を促進に集中することが何よりも近道で、ダイエットに運動は二の次であるのかもしれません。